2004/11/25  EOS 300D (Without IR Cut Filter)

IC434 馬頭星雲



撮影日時: 11/20  気温:2℃ (中津川)
撮影機材: ORION (fl 1200mm F4)+Paracorr
EOS Kiss Digital 改 (EOS300D)
光害カットフィルター: LPS-P2
赤道儀: New Atlux
ガイド: AGA-1
 感度: ISO 1600  露光: 600sec データ形式:RAW  WB: SUN TIME: 27:07 〜 28:50
ダークフレーム減算:あり コンポジット数: 8枚


オライオンのファーストライト

まず面食らったのはピントが合わない事。
ピントノブを回して最短位置にしてもまだ合いません。

ParacorrのTネジにEOSマウントアダプターを付けただけで
最低限の光路長のはずなのに・・・・・

まあ、対策としては主鏡を前に持っていくしかない訳で、
急遽セルの光軸調整ナット3個を目いっぱい緩めることにしました。
幸い、初期ロットには付いていなかった押しネジに助けられて
がっちり固定されて一安心です。


次に問題になったのが、星が流れる症状です。
当日は少し風があり赤経側のブレが大きかったのですが、
10枚撮影(下の画像)して明らかにおかしいのが7と8
その他の画像も風にしては変な星像があります。

その場では原因が分からず帰宅しました。

8枚コンポジットした元画像
1
2
3
4
5
6 7 8 9 10
馬の鼻面近辺のトリミング画像: 7と8を除く8枚をコンポジット

■主鏡のガタ

結局、原因は主鏡のガタでした。主鏡の上下左右前後すべてにガタがあります。(約1〜3mm)


主鏡側面を押さえているプラステックネジを適度に増し締め。

主鏡裏面を押さえているプラステックネジは締め過ぎが怖いので
固めのスポンジ(ネオプレーン系?)を主鏡裏面とセルの端の隙間に入れました。
裏面押さえネジは瞬間接着剤で固定してありましたので大変渋くて微妙な調整は困難でしたが多分上手くいったと思います。

それにしても、輸送中の衝撃で光軸くらい狂ってあたりまえと思っていましたが主鏡のガタには驚きました。
いくら薄い主鏡とはいえ、輸送中の荒っぽい扱いではプラステックネジの先がつぶれるのは当然でしょう。

■斜鏡のヒーター

R200SSの斜鏡には曇り止めのヒーターを付けてあります。
オライオンのあまりにもむきだしな斜鏡を見ると曇らないか心配でした。
案の定、当日は湿気が多くて撮影を何度中断するやら。

後日、1WのRS抵抗を3本シリーズにしてシリコン接着剤で貼り付けました。

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